雪の朝、スコーンの香りに包まれて

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今朝は、外に出た瞬間、
思わず息をのむほどの冷たい空気。
那須の山々は白く染まり、足元にもふわりと雪が積もっていました。

冬が本気を出してきたなぁ──
そんなことを思いながら、静かに工房の火を入れました。

今日はスコーンを焼く日。
オーブンの前に立つと、外の寒さとは対照的に、
甘くて温かい香りが工房いっぱいに広がります。

一つひとつ焼きあがったスコーンを袋詰めしながら、
「この香りを、誰かの朝にも届けられたらいいな」と、
そんな気持ちになりました。

雪の日は、どうしてこんなに“焼き菓子と相性がいい”のでしょうね。
白い景色の中で、オーブンの熱と甘い香りが
いつもより少しだけ特別に感じます。

そして明日は、いよいよシュトーレンの仕込み。
冬の恒例行事のようで、
気持ちも背筋もすこしシャキッとします。

生地に練り込むフルーツの香り、
時間をかけて熟成していく深い味わい……。
毎年つくりながら、「冬だなぁ」と実感する瞬間です。

雪の中でも、工房は変わらず温かく。
明日も心を込めて、丁寧に仕込んでいきます。

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